レッツDIY!シートカバー取付けは自分でもできる?
もちろんできないことはありませんが、相応の体力消耗と時には心が折れる覚悟も必須です。特にミニバンクラス、更にはオットマン仕様や装備によっては休日返上では終わらないことも十分に考えられます。
自動車整備業、自動車用品店のスタッフさんですら「難解、困難、よくわからない」と弊社にご依頼頂いている状態です。
また、体力自慢の現場作業の職人さんですら、途中であきらめて電話を頂く事も珍しくありません。
力は必要だけどガッチリ男は大変!
シートの下をのぞき込んだり、せまいすき間に腕を入れて、指の感覚でバンドを通したり、外したり、1列目2列目を行ったり来たり、シート前後作業の繰り返しです。
ミニバンタイプの2列目、3列目などでは、すき間に腕を入れて指の感覚を頼りに施工する車種・製品もあるのですが、指が届かない場合は、シート下のパーツを分解して施工しなければならない時も多々あります。
カラダが大きすぎる男性は作業が大変かもしれませんし、大掛かりな作業工程が増えることもしばしば覚悟が必要です。
体重をかけて引っ張り出さないと固定箇所まで届かない!なんて時は小柄な女性の場合も大変かもしれません。
途中までやったけどあきらめてしばらく放置、結局は私ども業者に頼む方もたくさんいらっしゃいます。
特殊工具
車種や製品によっては、シート本体や、肘掛、コンソール、テーブルなどを取外す必要があります。
普段から自動車メンテナンスを行われる方であれば一通りの工具類はお持ちであると思いますのが、お持ちでない場合は 普段使用しない工具を購入 する必要があります。
ラチェットレンチ一つ見ても「インチ規格、ミリ規格」、対応するロング(ディープ)ソケットなど、シートカバー交換だけのために揃えるには現実的ではありません。
座席が外れない
車種(結構な高確率)により座席本体を車体から取り外す必要がありますが、これもまた心が折れる瞬間でもあります。
ボルトやネジを緩めて軽々外せる車種もありますが、中には「車体構造を理解しつつコツをつかんで力づくで取外す」が鉄則の車種も珍しくありません。これだけでも十分に筋肉痛の原因になります。
更には、シートを外す際にロック部品のツメが破壊される危険もあります。壊れやすい車種は決まっているので常に部品を持参していますが、同じメーカーなのに車種によりなぜ壊れやすい構造、部品を使用するのか不明です。
元に戻せない
例えば2列目、3列目のベンチシートを取外した場合は、元に戻さなければなりませんが、これがまた大変です。
シートベルトバックル受け部分(赤いボタンの受け部分)をシートの穴に合わせて元に戻さなければなりません。元々ピッタリサイズの穴に、更にシートカバー分の厚みがプラスされてしまいます。車種によっては、シートベルト2本、3本、チャイルドシート用のロック部品までを元に戻さなければなりません。
その他にも、コンビニフックや背もたれテーブルなど、取外しを前提としていないパーツも多く、シートカバー装着後に元に戻すのは簡単ではありません。
そもそも純正シートの厚みに合わせた構造なので、例え数ミリとはいえ車からしたら異物混入ですので「ビスが届かない」「勝手にツメが押し戻される」「ロックのツメが外れやすくなる」これらを防ぐのは容易ではありません。
サイズ不適合?
一見すると発注間違いか製造ミスを疑ってしまうようなサイズ感の物も多々あります。このサイズのシートにどうやればこのカバーを被せることができるのか?サイズ間違っていないか?
特にヘッドレストや肘掛に至っては、見た感じでは確実に不適合を確信する程のサイズ感も!そのまま普通に被せればほぼ確実に破けてしまうカバーもたくさんあります。見えなくなる部分は多少裂けることを前提として説明書に記載背れている製品もあります。
メーカーによっては一座席分だけの追加発注などが可能な場合がありますが、なるべくなら予算的にも、時間的にも無駄は省きたいですね。
中途半端な作業途中の状態からでも喜んで取付に伺います。お気軽にご相談ください。