取付業者の保険の話|お車への万が一の保証・補償について
粗悪業者も多く、取付業者全体の評判が良くないです
シートカバー取付業者の一部には、良心的な価格設定を超え、交通費、諸経費を考慮すると「よく成り立つな?」の爆安価格で営業されている会社(主に個人の方)も見受けられます。
- 「とりあえず取付ければいいんでしょ」的に趣味の延長、やっつけ仕事
- 車内への忘れ物(ドライバー工具)を伝えると謝罪もなく「捨てとくか、宅急便で送ってくれればいいです」
- 明らかな車体への破損を認めないで逆切れ
- とあるお店の駐車場での施工を前提に広告(HP)し、そのお店の利用チケットまで配布していたことが、該当店舗に知られることに。結果、比較的同エリアを営業拠点とする当店にまで「同様の行為は控えるように、繰り返しがあれば法的措置に移行する」と注意あり
これらはすべて本当のお話です。
中にはクレーマー気質のご依頼者さんもいらっしゃると思うのですが、明らかに業者側の落ち度が濃い場面もあります。
高い、安いの価格だけが判断材料にはならないと思いますが、例え安価でもお金を支払う以上は当然ながら一定以上の品質、技術を求めます。
また、それと同時に、お客様は「企業、お店に任せる=目に見えない絶対的な安心」を購入しているともいえるのではないでしょうか。
安いから頼んだ=安いからトラブルへの対応は皆無 を望んでいる方はほとんどいないと思いますし、万が一のトラブルの際は「しっかりと対応してくれるのが当たり前」を前提に依頼しているのではないでしょうか。
小さな破損
最善の注意を持ってしても、小さな破損を100%防ぐことは難しいかもしれません。
車両備品の破損はその場では解決できませんが、メーカーから純正部品を購入することで後日対応することは可能ですし、金額も数百円~数千円なので多くの業者はしっかり対応してくれるはずです。
- シートカバーの縫い目が少し裂けてしまった、ヘッドレスト台座穴が少し裂けた(フィッティングを高める為、目立たない破損はメーカーも前提にしている部分もありますのでご了承下さい)
- ドリンクホルダーのツメが劣化・固着しており破損してしまった
大きな破損
程度にもよりますが、状況次第では数万円~数十万円も覚悟の事案。
- 車体に傷を付けしまったら?
- 鉄製工具を車体外装にぶつけてしまったら?
- ドア開閉時に側壁にあたってしまったら?
万が一の保証は「施工費用と同額補償」までとしていた業者の実際のお話です。
ドア外装に工具をぶつけて傷をつけてしまいましたが、「施工費用と同額補償が当店の規約である」を盾に一歩も引かずに喧嘩になってしまいました。
それでも、この場合は業務上の過失であり「施工費用と同額補償」と明記していようが、器物破損の法的責任を求められる状況です。
業務上の保険が未加入であったので、本当はいけないことですが「車を貸したことにするから他社運転特約で修理してくれ」と求めたところ、なんと自動車任意保険も未加入であり、お客さんの車両保険での修理でいかがでしょうかと提案されたと、なんともびっくりですね。
取付業者の加入保険
「出張と持込」の両方に対応する保険に加入しているのかをしっかりと確認しましょう。
車両本体(一番高価)への損傷に対する保険に加入されているかは特に重要です。
- 出張取付の事故に対応 した損害保険に加入している?
整備修理工場や一般店舗が加入しているであろう「施設賠償保険」では、出張時のトラブルに対応していない可能性が高いです。 - 持込取付の事故に対応 した損害保険に加入している?
逆のパターンで出張専用の賠償保険だけに加入している場合、取付業者の店舗や駐車場に持ち込み施工時のトラブルには対応できません。
実情として、一部激安取付店は保険未加入状態です。
「事故・破損は起こさないから大丈夫」は勝手ですが、万が一の責任も放棄する、しっかり対応しませんと宣言しているようなものです。